漢方でなんとかしたい!

漢方の力であなたの悩みをなんとかしたい!!!

Q39 妊産婦の精神不安をなんとかしたい!

  東京23区で2005年から14年までの間に63人もの妊産婦(妊娠から産後1年、まで)が自殺で亡くなっていることが分かりました。産後の自殺の原因では産後うつが一番多かったそうです。割合にすると出産10万あたり8.5人となり、出血などによる妊産婦死亡率の約2倍にあたるそうです (以上yomiDr2016年4月27日より引用)

 中医学では出産後100日間は血脈(血管)が空になる、つまり血液が不足すると考え産後の養生を大事にします。最近の日本ではこの点に注意がされていませんね。

 血液は精神を安定させる物質ですので、不足すると精神不安定な状態になります。

気分の落ち込み、不眠、動悸からパニック障害まで起こす危険性があります。

 うちの薬局でもそうした相談が多いのですが、記事にあるように自殺者が多くなっていることに驚きました。

 血液を増やすには食べ物、睡眠時間、休息などが大事ですが、これだけでは精神不安定な状態は治りません。これらの養生をベースに血液を増やしていく帰脾湯や婦宝当帰膠を飲んでもらっています。

 また産後の全身痛も血液不足が原因です。病院ではロキソニンを使いますが漢方なら独歩顆粒を使って血液を増やしながら痛みを止めます。

 

 

Q38 50歳からの不眠をなんとかしたい!

 漢方薬にも不眠に効く薬はたくさんあるのですが、中医学の診断方法通りに薬を決しても思ったほど効いてくれない経験をよくします。

 入眠はざっくり言えば陽から陰への移行です。陽は昼、陰は夜、陽は活動、陰は静です。眠れないのはこの陽から陰へのスムーズに移行ができない状態です。

 50を過ぎると男女共に陰陽の両方とも不足していきます。陽の不足は冷え、陰の不足はほてり、のぼせがでますが、陰陽両虚の状態ではこの二つの症状がでてきます。

 この場合は陽を増やす八味地黄丸、陰を増やす杞菊地黄丸を両方使います。両方とも

効能効果には不眠とか記載がないため不眠でこの処方を選ぶ人はあまりいないとおもいますが、中医学の理論から考えれば納得がいきます。ただ量は決めなければならないから専門家に相談してくださいね。

 

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Q37 癌 退院後の養生をなんとかしたい!

 知り合いから「人間ドックで胃の再検査」というメールが来たとき、嫌な気がしました。それから1週間後 他の知り合いから「胃がんだったらしいよ」と聞きました。

 しばらくしてから「明日入院して手術です」と再びメールが来ました。もともとお酒が好きで煙草もかなり吸います。本人もこれではよくないと考えていたのでしょう、

通販で健康食品をごっそり購入して飲んでいました。

 専門としてアドバイスはしたかったのですが、こういうタイプは他人の言う事聞きません。自分のところの漢方薬売ろうとしているのだろうと思われるのも心外なので

なにも言いませんでした。

 だから、病院に入院して就寝時間も食事も決まっているし煙草も酒もできない状態に

なり、彼にとってはよい環境になったと僕はホッとしました。

 無事に手術も終わりましたが胃も無くなりましたので退院したときにはガリガリになりましたが、癌は無くなりあとは養生していけばいいでしょう。よかった。

 と、思っていました。

 ところが退院したとたん、また同じ生活。飲み屋で煙草の煙がモクモクする中で

冷や酒から焼酎まで。退院のお祝いだからと勧められるまま飲んでいたのでしょう。

しかし楽しい時間は続きません。胃がないのですからすぐに気分が悪くなり12時前

には帰宅していました。(彼のつぶやきから)

 それからしばらくしてから「肺炎で亡くなった」と連絡がありました。

 巷ではいろいろな癌の患者さんが○○で治った式の本が売られています。癌によい

いろいろな理論があるのでしょう。しかしどんな薬、手術、漢方を使ったとしても基本は生活の養生なのです。食事、生活のリズム これをないがしろにて癌はよくなりません。

 最近、彼と仲の良かった知り合いに聞きました。「夜 フラフラしながら歩いているんでよほど注意しようかと思ったんだけど・・・言怒るんだよ」

 癌の患者さんは頑固です。まずここから治していくべきか・・・

 

 

Q36 股の痒みをなんとかしたい!

 陰嚢湿疹、会陰部、股間の痒み。なかなか治らないようですね。

 だいたい原因がわからない。またかゆみ止めで対処しても繰り返す、厄介です。

 こうした症状で悩んでいる方々は股間が蒸れて湿っぽい、まや食事では脂っこいものを好むようです。脂っぽい、酒は体の中に湿熱という老廃物を溜めていきます。この湿熱が足の厥陰肝経という気血通る通路に流れ出すと、肝経は下腹部、股間のあたりに走行しますから股に溜まり始めます。だから股間が蒸れて(熱)湿っぽく(湿)なり痒くなります。経絡には主に十二ありますが肝経がよく流れるのは丑三つ時、今の夜中の1時~3時くらいです。だからこの時間が一番痒くなるのではないでしょうか?

 これを肝経湿熱と言います。漢方薬では竜胆瀉肝湯を使うのですが、日本の処方には柴胡という肝の経絡に親和性のある中薬が抜けています。(中国の同名の処方には柴胡が入っています)これが入っていないと効きにくいので逍遥散のような柴胡が入っている漢方と併用しなければならないですね。

 

 

Q35 もともと寒がりに弱い人のカゼをなんとかしたい!

すべての人が寒気のするカゼ(初期)なら葛根湯で温めればよいというのは間違いです。ゾクゾク寒気がしたら温める葛根湯、喉がチクチクして熱があるなら冷やす銀翹散を使いましょう程度の知識では漢方をしている人にとっては低レベルの理解ですね。

でももともと冷え性な人がそれを真に受けて葛根湯を飲んでカゼをこじらせてしまっているのを見ていて我慢できなくなりまいした。

人間には体質があります。冷え性、熱がり、浮腫みやすい、肌が乾燥する・・・

これらは体質で病気の方向性を推測するときの参考になります。冷え性の人がカゼをひけば悪寒がひどくなるし、熱がりの人は熱が高くなりやすいのです。だから冷え性の人がカゼの初期で寒気がするのは当たりまえ。

また冷え性の人は中医学では陽虚体質といい抵抗力が弱いので、カゼの邪気が体のなかに入りやすいです。普通の人は皮膚上で邪気と抵抗力が戦いますが、陽虚体質では皮膚を通り越して腎臓にまで行ってしまいます。なので背中の異常な寒さ、腰の冷えだるさ、頻尿になります。

葛根湯は邪気がまだ皮膚上にある時期に使いますので、このような場合には無効です。腎を温めながら邪気をとりはらう麻黄附子細辛湯や真附湯をすぐ飲んでください。

Q34 つらい片頭痛をなんとかしたい!

 頭痛には漢方が良く効くはずですが、「下手な鉄砲も数撃ち中る」的な使い方が医師も薬剤師も多いですね。

 ツムラの効能効果の文章をなぞっているだけでは漢方薬は選べないと思います。

 片頭痛外来に受診されていた方が相談に来られましたが、クリニックでは「葛根湯」

が処方されていました。葛根湯は後頭部の頭痛(太陽経の頭痛)には効くでしょうが

痛む箇所が異なればまったく効きません。慢性頭痛でポイントは痛む部位(後頭部

側頭部 眉間 頭のてっぺん)です。ここでどの臓器の異常かが判断できます。

 私の相談で多いのは、側頭部(こめかみ)がドックンドックン張るように痛くなるタイプです。のぼせたりクラクラや目がチカチカすることもあります。肝陽上亢証ですが、これにぴったりの処方が日本にありません。ので、あるものを組み合わせて使います。知柏地黄丸+降圧丸+鼻淵丸を使います。

 また目が明けていられないくらい目の奥が痛くなる肝血不足。顔色は白かったり

精神不安もあるかもです。婦宝当帰膠+鼻淵丸を使います。

 副鼻腔炎(鼻淵)の漢方を加えるのは中に蒼耳子、辛夷という止頭痛の薬が入っているからですね。

 つらい痛みも正しい処方を使えばけっこう早く治りますよ。