漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

Q44  夏のワキガをなんとかしたい!

ワキガが気になる季節になりました。日本人はあまり体臭のない民族でしたので 身体の臭いについてはかなり敏感です。電車の中で外国人が乗ってくると思わず 「うっ」と鼻に手がいくことがあります。当事者は気になっていない様子ですが それはその臭いに嗅覚…

Q43 ストレス性の脱毛をなんとかしたい

中医学を講義している学生たちに「血虚証の女の子とは浮気してはだめだよ」と言っています。血虚とは血液不足傾向の体質と指しますが毛が抜けやすいのです。長い毛がついたままの服を着て気がつかないでいたり、家に連れ込んで枕に髪の毛がついているのを奥…

Q42 お父さんのEDをなんとかしたい!

漢方薬で強壮薬といえばタツノオトシゴとかオットセイのペニスといったイメージでしょうが、中医男科ではこのような薬をむやみに使うことを注意しています。 漢方薬ではEDでも体質に合ったものを使うべきでしょう。 現代人に多いのは揚げ物や甘い物 味の濃…

[お知らせ]

最近は会社帰りにご相談を希望されれるかたが増えました。昼間は仕事でご来店できない若い世代が当薬局は多いのですね。仕事が原因のメンタルな不調や男性サイドの不妊の悩みもあります。 そんな皆様が時間を気にしないでご相談できるよう毎週水曜日は夜10…

Q41 玉の痒みをなんとかしたい!

陰嚢搔痒症は陰嚢湿疹ではないのに陰嚢が痒くなる病気です。がぶれが原因で起こる湿疹とは違うので抗ヒスタミン剤やステロイド剤を使用しても治りません。治らないので当然長く悩まれている方が多くなります。 陰嚢の耐えがたい痒みは所かまわずで男性の生活…

Q40 夜のトイレをなんとかしたい!

尿は腎蔵の温める作用・溜める作用・押し出す作用により蓄尿・排尿ができますので 老化により腎の温める作用が低下してくると溜めることができなくなってトイレに起きてしまうことになります。尿が勢いよく出ていれば良いのですが残尿感や漏れがあると 腎は…

相談室の書

北京中医学院 鍼灸学部の耿教授に書いていただいた書で唐代の著名な医家 孫思邈(581~682)享年102歳! の著書「千金要方」のなかの医師のモラルを説いた文章です。約すると「まず大慈惻陰(あわれみ)の心を発すべし。慎んで誓い願う。あまねく含霊(人間…

Q39 妊産婦の精神不安をなんとかしたい!

東京23区で2005年から14年までの間に63人もの妊産婦(妊娠から産後1年、まで)が自殺で亡くなっていることが分かりました。産後の自殺の原因では産後うつが一番多かったそうです。割合にすると出産10万あたり8.5人となり、出血などによる妊…

Q38 50歳からの不眠をなんとかしたい!

漢方薬にも不眠に効く薬はたくさんあるのですが、中医学の診断方法通りに薬を決しても思ったほど効いてくれない経験をよくします。 入眠はざっくり言えば陽から陰への移行です。陽は昼、陰は夜、陽は活動、陰は静です。眠れないのはこの陽から陰へのスムーズ…

( 号外)MENS漢方セミナー

松江堂薬局 移転 プレオープンセミナー 2月6日(土)17:00~18:30 @新しい松江堂薬局 無気力で倦怠感 夜も良く眠れない おしっこに勢いがない 男性40代からの悩みは 更年期かもしれません。男性の更年期障害をざっくり解説した後はみんなで漢方薬を …

Q37 癌 退院後の養生をなんとかしたい!

知り合いから「人間ドックで胃の再検査」というメールが来たとき、嫌な気がしました。それから1週間後 他の知り合いから「胃がんだったらしいよ」と聞きました。 しばらくしてから「明日入院して手術です」と再びメールが来ました。もともとお酒が好きで煙…

Q36 股の痒みをなんとかしたい!

陰嚢湿疹、会陰部、股間の痒み。なかなか治らないようですね。 だいたい原因がわからない。またかゆみ止めで対処しても繰り返す、厄介です。 こうした症状で悩んでいる方々は股間が蒸れて湿っぽい、まや食事では脂っこいものを好むようです。脂っぽい、酒は…

Q35 もともと寒がりに弱い人のカゼをなんとかしたい!

すべての人が寒気のするカゼ(初期)なら葛根湯で温めればよいというのは間違いです。ゾクゾク寒気がしたら温める葛根湯、喉がチクチクして熱があるなら冷やす銀翹散を使いましょう程度の知識では漢方をしている人にとっては低レベルの理解ですね。 でももと…

Q34 つらい片頭痛をなんとかしたい!

頭痛には漢方が良く効くはずですが、「下手な鉄砲も数撃ち中る」的な使い方が医師も薬剤師も多いですね。 ツムラの効能効果の文章をなぞっているだけでは漢方薬は選べないと思います。 片頭痛外来に受診されていた方が相談に来られましたが、クリニックでは…

Q33 おばあちゃんの便秘をなんとかしたい!

日本で販売されている下剤は病院で出されるのも薬局で買うものの成分的には差はほとんどないので強いも弱いもないのです。一見現代薬のようにみえる錠剤も生薬のセンナで、漢方で使う場合には番瀉葉という名前にかわるだけ、ミルマグは水酸化マグネシウムで…