現代医学では風邪の頭痛も慢性の頭痛も同じ鎮痛剤を使用しますが、漢方では風邪のような急性のもの、体の異常(血圧、貧血、不眠、梗塞・・・)などの慢性的な頭痛は分けて考えます。また、後頭部、側頭部、眉間など部位も考慮します。
有名な葛根湯は風邪で後頭部が痛いときによく効きますね。逆に言えばそれ以外ではあまり効きません。
「女は血の道、血の一生」という言葉がありますが、生理がある以上、女性の健康は
血液の状態の上に成り立っています。
血液が不足している状態を「血虚」と言います。中医診断学では血虚の症状として以下を挙げています。
1)顔色が淡い白いあるいはつやのない黄色
2)くちびる、眼球結膜の色も淡い白
3)爪の色、舌の色も淡い白
これを「一黄五白」と言います。
これは鏡を見ればわかるでしょう。
その他の自覚できる症状としては
4)眠りが浅い、目のかすみ、眩暈、四肢のしびれ(こむら返り)
5)生理の量が少なくなってきた。遅れる
などなど。
こうした状態があり、側頭部や目の奥が痛い、眉間が痛いようなら、漢方では補血剤と呼ばれている処方から選びます。例えば四物湯。
血が増えれば元気になりますよ。