更年期の女性に多いですが、足のかかとが痛くて地面に足をつけないほどの人がいます。
足裏マッサージでもかかとやくるぶしを刺激すると痛がるのは泌尿器、生殖器系の衰えを表します。このゾーンを押されて思いっきり痛がっているのは自分は生殖器系が残念だと発表しているようなものなんです。
泌尿器、生殖器は漢方では「腎」という腰に位置する臓器が管理します。かかとの痛い人はだいたい腰のだるさ痛さを伴っていますが、腎自体も弱くなっているのですね。これを「腎虚」と言います。
腎は歳とともに衰えますがまた、過労、セックス過多、歩き過ぎなど腎に負担がかかっても起こります。
おじさんがかかとが痛いというと鍼灸師は「セックスしすぎかな~」と思ってしまいます。真面目な顔で問診していても、頭の隅をこの疑いがよぎります。
整形外科では鎮痛剤でしょうが、漢方では針でも薬でも腎臓の強化、補腎をします。
足腰が冷えるようなら八味地黄丸、足裏がほてるようなら知柏補腎丸と使い分けが必要ですがどちらも補腎の薬です。