最近は筋腫のある女性が多いですね。
環境ホルモンのせいか、ストレスのせいか、冷えのせいか?
いずれにせよ、子宮に血液が滞り塊になってしまった状態です。
金匱要略という200年くらいにできたであろう中国の医学書には「癥塊」という下腹部のしこりには「桂枝茯苓丸」を使うと記載があり、それから1800年以上経った今でもこの処方は筋腫に使われています。
しかし、200年と2014年では人を取り巻く環境も体質も大きく違います。
ちょっと前に「血液サラサラ」が流行り、玉ねぎで血液の流れが変わる顕微鏡の画像を見せられて皆さん大変喜びました。(持続時間は短いのにそれは気が付きませんでしたね)
ただ筋腫の場合には血液サラサラの水準ではなく「ドブさらい」のように子宮に溜まったドロドロの血をかい出すくらいの力のある漢方を使わなければなりません。
また筋腫のある方は、PMS、生理痛、性交通、肛門の突き上げるようなチクッとする痛みにも悩まされます。また貧血もありますね。
これらを総合的に考えて漢方の選択をしなければなりません。