心臓は「こころ」。
心臓の痛みは人を死ぬのではないかと不安にさせます。胃が痛くてもあまり恐怖感はでてこない。これは中医学では心には「こころ」の作用が宿ってると考えていることを納得させます。
寒い北風は体の気血の流れを悪くします。冷えにより体の「しびれ、痛み」が誘発される場合、これは「寒」がしびれ、痛みの原因と考えます。「寒」は北風ばかりではありません。冷たい食べもの、飲み物、寒い部屋、顔お洗う水道の水、雪・・・。まわりを見渡せば「寒」を連想させる環境は少なくありません。
もともと心臓は温かくないと動きが悪くなります。動悸、息切れが出てきます。こうした体の状態に「寒」は侵入しやすく、心臓の血液の流れが詰まってしまい痛みが生じます。
この場合は血液の流れをよくする漢方を使うのではなく、まず「寒」という原因を排除するべきです。「寒」が排除されれば心の気は流れ始め痛みは解消します。
独活寄生湯は「寒」による体の「しびれ、痛み」をとる漢方ですが、心臓にも応用できます。
胸が苦しくなったらすぐ飲むといいですね。
これから宴会が増えますが、冷たいビール、水割りはNG。温かいお湯割りは「寒」を取り除き体を温めてくれます。