リウマチは現代医学では難病ですが、中医学(漢方)でも難病で、従来の漢方薬ではなかなか対応ができません。
漢方薬は個の医学で、同じ病気でも人の状態によって使う漢方薬は違うのだという考え方(弁証)が基本ですが、もう一つ、人ではなく病気の機序に対応する漢方を使うという弁病という考え方もあります。
現代医学の発展により、リウマチの病理も解明されてきました。
萩原清文先生(日本赤十字社医療センター)はリウマチの3つの側面として
1)自己免疫疾患としての免疫
2)慢性炎症としてのリウマチ
3)腫瘍のような病気としてのリウマチ
を挙げています (好きになる免疫学・講談社サイエンティフィク)
今までのリウマチの漢方薬は、2)の炎症をとることばかりで、1)3)の免疫に関しては考えてきていませんでした。
しかし、免疫を調整する漢方の原料(生薬)はたくさんあるのですから、それらを使えば効果はあるはずです。
「野生紫霊芝」(小林漢方)には、
1)免疫を調節する・・・霊芝、冬虫夏草、黄精
2)炎症を抑える・・・白花蛇舌草、半枝蓮
3)変形した患部の血流をよくして痛み こわばりをとる・・・田七、ガジュツ、三稜、サンジコ
が処方されており、リウマチに対応ができる漢方食品(医薬品ではありません)です。
免疫を調節できる生薬はたくさんありますが、それだけでは不十分です。癌もそうですが、炎症があると体はそれを冷やそう腹水がたまります。腹水を抜いても炎症があれば腹水はたまっていきます。だから炎症を抑える生薬が必要になります。
現代医学で解明できたこと、それに漢方薬を応用していけば、難病も難病でなくなり日が来るでしょう。