漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

Q30 夏のだるさをなんとかしたい(1)!

 中医学では季節を四季ではなく五季に分けます。夏のほかに長夏がプラスされます。

長夏はカンカン照りの真夏ではなく雨に多い梅雨にあたります。

 同じ夏と呼ばれている季節でも環境は異なりますね。長夏は湿度が高く身体が重だるくなり消化器系を壊しやすくなります。胃腸炎ですね。細菌が湧きやすく感染症が多くなるのです。7月には京都の祇園祭が始まりますが、もともと疫病封じのお祭りです。

 湿度が多いと体は重だるくなり食後に眠くなる、お腹が張るなどの不調が出てきます。

日本人はこの重だるさと疲労をあまり区別しないため単純にドリンク剤や輔薬を使いますが間違いです。湿気が身体を不調にした場合、この湿気のことを湿邪と呼びます。この湿邪を排除する瀉薬を使わなければなりません。ドリンク剤や人参などの輔薬は却って体を重くします。

 [勝湿顆粒」や「旅の人参木」で体を重だるくする湿邪を排除しましょう。