漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

Q32 赤ちゃんをなんとかしたい!(二分法)

 最近は中国人のカップルの赤ちゃん相談が増えてきました。中国語で相談しているとはるか昔、北京日中友好病院で研修していた時のことを思い出します。あの頃は先生について先生の診察をはたから見ていただけですが、今は自分でしなければならないしまたしている自分を 随分育ったんだなぁと感じます。

 赤ちゃん漢方では一時期「周期療法」がもて流行りました。しかし、低温期、高温期

で漢方薬を変える方法は排卵障害、黄体機能不全などでそれぞれの期がハッキリしなかったり、体温が低温のまま上がらない無排卵の人には使えません。

 低温期を「陰」、高温期を「陽」と考え、低温期は補陰剤、高温期は補陽剤と分けて

漢方を変えるより、陰陽学説の「陰陽消長」、陰陽は動的に変化していく、陰が増えれば陽は少なくなり(低温期)、陽が増えれば陰は少なくなる(高温期)という流れが

繰り返されていくと考え生理が終わってからは全周期同じ処方で、生理期には子宮の内膜を排泄させるため活血剤を服用する「二分法」がトレンドです。

 中国人の奥さんも初めは低温期は少し高めでギザギザでしたが3周期でキレイな線

体温も下がり36.3になり排卵日には一直線で上がるようになりました。もうすぐ妊娠できるでしょう。