漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

Q46 夏のだるさをなんとかしたい!

夏の脱力感、全身の疲労感というのはこの季節特別なものです。

暑さのために出る汗は皮膚の体温調節のための生理ですが、血液中の水分は濃くなり

身体に血液を送り出す心臓には負担になります。夏に動悸息切れが多いのはそのため

ですね。また汗とともにエネルギー(気)も外に出てしまうため疲労感はひどくなります。

状態としては水分と気の不足状態ということになります。対策としては日中、炎天下の外出は控える。水分の少ない血液は詰まりやすく脳梗塞、心筋梗塞を起こしやすくなりますので特にお年寄りは注意です。

漢方薬にも水分や気を足す夏バテで使いやすいものが幾つかあります。白虎加人参湯、

麦味参顆粒、清暑益気湯ですね。補中益気湯は温性であり水分を足す作用はないので

お勧めできません。