[清熱薬・清熱瀉火薬]
問49 生石膏がもつ効能はどれか?
A 清熱瀉火 除煩止渇
B 清熱瀉火 清肝明目
C 清熱瀉火 滋陰潤燥
D 清熱瀉火 涼血解毒
E 清熱瀉火 利湿退黄
[解答]A
清熱瀉火薬=清熱の範囲は限定!温病気分熱・雑病の臓腑気分熱。
①温病:衛分熱→気分熱→営分熱→血分熱=高熱あり。
(衛分熱は表熱証だから辛涼解表薬を使う)
②臓腑気分熱(心・肺・肝・胃)=高熱なし。
石膏は「白」だから帰経は肺・豆腐を食べる=帰経は胃 (豆腐を固めるときに石膏を使う)
性味は甘+寒=生津作用あり。
問50 生用は清熱瀉火、煅用では清熱瀉火の薬物はどれか?
[解答]C 石膏
内用は清熱瀉火、外用では清熱瀉火。石膏を粉にして患部にかけるため結晶水を火で飛ばす必要がある。
問52 性味が苦甘寒で肺胃腎に帰経する薬はどれか?
A 山梔子
B 黄連
C 知母
D 薄荷
E 大黄
[解答]C
帰経を石膏と比較=腎が加わっている。腎陰虚火旺=母の更年期=母を知る=知母
問53 清肺胃実熱も滋腎陰退虚熱もできる薬物はどれか?
[解答]D 知母
清熱薬は「苦味」であり燥湿作用がある。したがって陰虚にはふつう使えない。しかし苦味の最後の作用に「堅陰」がある。この作用は例外的で知母と黄柏だけである。