落語の「代脈」をお聞きになったことはありますか? 江戸・中橋の古方派の医師、尾台良玄は弟子の銀南に患家に往診に行かせる。患者は大家のお嬢さん、前回良玄先生が往診で腹部のしこりに気づきそれを押した途端お嬢さんは放屁をされ顔がみるみる真っ赤にな…
落語の「崇徳院」をご存知でしょうか? さる大家の若旦那。上野の清水さんへ参詣し茶店で休んでいると「齢は十六七の水もたれるような」美しいお嬢さんがお供の女中を連れて入ってきた。若旦那は一目惚れしてしまうが、名前も聞かずに別れてしまう。それから…
最近痛ましい事件が多すぎ悲しくなります。でも不謹慎かもしれませんが夏はこうした事件が増えるでしょう。今日は予定を変えて中医心理学の立場からこうした事件を考えます。 五行学説で「火」にあたる五季は「夏」、五気は「暑」、五臓は「心」、五体は「脈…
後漢の末期、張角は自らを「大賢良師」と名乗り、符水咒(ふすいしゅ)を用いて病気を治し、弟の張寶、張梁と共に「太平道」という道教の教団を組織します。この教団が黄巾の乱を起こしいよいよ三国志の時代がスタートします。 中国史の中では時代の一つの通…
張角(三国志) 中医学の歴史は古く、「黄帝内径」「神農本草経」「傷寒雑病論」ができたのは漢の時代ですから西暦200年くらいです。現在2019年ですから今から1800年も前ですね。風邪のときに飲む「葛根湯」の出典は「傷寒雑病論」ですから、どれ…
最近 会社社長や管理職の女性の頸部を注意しています。ちょっと首が太いなと感じることがよくあるからです。 問診で伺うと「咽に異物感がありスッキリしない。痰が切れない」とのことです。これは中医学では「梅核気」といい、痰ではないので咳払いをしても…
バルトリン腺は女性器入り口にある腺で挿入時の摩擦を軽減するための粘液を分泌する腺です。細菌やウィルスに感染すると炎症を起こし嚢胞を形成します。悪化すると痛くて歩けないほどになります。 婦人科の治療では膨らんだ部分に注射器を使って膿を抜き取っ…
三国志演義の中で将軍・姜維の胆の大きさは鶏卵大であったというふうに書いてありますが。古来より胆は精神をどっしり構えさせる働きがあるとされていました。日本でも 「大胆不敵」とか「胆がすわっている」などと言われています。中国医学ではビクビクオド…
生活の中の誘発因子 1)ストレスが誘発因子としては断トツです。やはりストレスマネージメントのできない方に発作の回数は多いようです。また男性ではパソコン作業時間の延長により発作が起こりやすくなるようです。 2)照明(まぶしさ)も誘発因子の一つで…
冬至は一年で一番夜が長い日、陰がマックスになる日です。 日本では温かいゆず湯に入る習慣がありますが、中国東北部では水餃子を食べます。 中国東北部は非常に寒く その為人々は耳がしもやけになり大変困っていました。 傷寒論を編纂した張仲景は身体が温…
インフルエンザが猛威を奮って来ました。ワクチンも不足がちなようですね。 ワクチンも有用な予防方法ですが、他にも洋の西東を問わず昔から病気の予防方法というのはありました。 中国医学で言う「未病を治す」という考えも予防を強調した考えです《内経》 …
レディガガさんが線維筋痛症であることを発表しましたが、この病気は全身に疼痛がありそのため睡眠障害、慢性疲労、抑うつ状態になってしまう大変苦しい病気です。 現代医学的には原因がよくわかっていません。日本では200万人以上の患者さんがおり 男性より…
単なる「肩こり」ではなく最近は頚椎骨軟骨症、頚椎後縦靭帯骨化症と診断されている人が多くなりました。この病気は肩、首周りの筋肉が極度に緊張して凝るばかりか、神経が圧迫されて上肢の外側から親指・人差し指までのしびれや痛み、指先(中指・小指・薬…
夏の脱力感、全身の疲労感というのはこの季節特別なものです。 暑さのために出る汗は皮膚の体温調節のための生理ですが、血液中の水分は濃くなり 身体に血液を送り出す心臓には負担になります。夏に動悸息切れが多いのはそのため ですね。また汗とともにエネ…
中国、台湾の友人から来日のたびに高級なお茶をいただきます。 大事に飲みたいと思い簡単な工夫茶を習いました。日本の茶道とは違い気軽ではありますが淹れていて心が休まります。また揉む方もお茶のよい香りでリラックスします。 うちに来られる患者さんは…