お正月はどうしても食べ過ぎてしまいます。
お腹が張って苦しくなりますが、胃腸の漢方薬はなにがいいでしょうか?
年末によく忘年会のシーンのCMで宣伝されている「飲みすぎ食べ過ぎ」の漢方薬は「安中散」が多いですが、あれは生ビールなど冷たい物を飲みすぎてしまい胃が冷えてしまい胃が痛くなったときに胃を温めて治す処方です。
同じ食べ過ぎ飲みすぎでも、消化がうまくいかずお腹が張ってしまっている場合には
胃痛を止めるのではなく消化を改善させる漢方薬を使います。
一般の消化薬は日本人の従来の食生活を考えてデンプンを消化させるものは多いですが、お正月にはお餅(デンプン)も食べますが、やはり肉が多いので肉を消化させる生薬も考えます。デンプンを消化させるには、麦芽や麹曲(フスマや小豆の発酵食品)はデンプンを消化させ、山査子は肉を消化させます。山査子は肉を柔らかくさせるので中国料理でも調理に使います。この三種類を混ぜたのが「焦三仙(ショウサンセン)」です。日本では「晶三仙」という名前で売られています。