漢方でなんとかしたい!

漢方の力であなたの悩みをなんとかしたい!!!

Q52 バルトリン腺炎をなんとかしたい

バルトリン腺は女性器入り口にある腺で挿入時の摩擦を軽減するための粘液を分泌する腺です。細菌やウィルスに感染すると炎症を起こし嚢胞を形成します。悪化すると痛くて歩けないほどになります。

婦人科の治療では膨らんだ部分に注射器を使って膿を抜き取ったり切開して膿を除去し抗生物質の服用をしますが再発しやすいです。

中医学ではバルトリン腺炎、バルトリン膿瘍、嚢腫は外陰廱腫(がいいんようしゅ)に相当します。

急性の場合には湿熱を取り去る漢方薬を使うのですが、繰り返している場合には体力の低下により細菌への抵抗力が低下している点を考え全く異なる処方を使います。

#バルトリン腺炎 #バルトリン膿瘍

Q51 物悲しいのをなんとかしたい

三国志演義の中で将軍・姜維の胆の大きさは鶏卵大であったというふうに書いてありますが。古来より胆は精神をどっしり構えさせる働きがあるとされていました。日本でも

「大胆不敵」とか「胆がすわっている」などと言われています。中国医学ではビクビクオドオドして驚きやすい・驚くと動悸が止まらない・食欲があまりない・味がわからない・ため息をよくして落ち込みやすい・眠れないでよく夢をみるなどの症状を胆の異常と捉えて治療をします。

きっかけは思い悩むことが多かったりで起こりやすいです。

#眠れない #驚くと動悸がする

Q50 偏頭痛をなんとかしたい。

生活の中の誘発因子

1)ストレスが誘発因子としては断トツです。やはりストレスマネージメントのできない方に発作の回数は多いようです。また男性ではパソコン作業時間の延長により発作が起こりやすくなるようです。

2)照明(まぶしさ)も誘発因子の一つです。屋外では太陽の光、夜間の自動車のライト、スマホやパソコンのブルーライト等があげられます。ブルーライトカット眼鏡を使用し室内照明には電球色の照明が良いという学会報告があります。

 

偏頭痛の漢方相談で思い当たるのは銀行員のAさんです。一日中パソコンの前での作業でかなりストレスを抱えた女性でした。来店時には眉間にシワを寄せていましたが、非常に真面目な方という印象を受けました。だいたい偏頭痛の方は生真面目です。偏頭痛外来に通院されていますがあまり効果がないということでの相談でした。

偏頭痛以外にも睡眠障害もありましたが平日はかなりお疲れで土日は寝ているとのことです。目の奥がとても痛くなり目を開けていられなくなる、痛みは眉間と側頭部です。

漢方では頭痛でも頭のどの部位が、どのように痛くなるかがとても重要です。痛みでも血管が脈打つように、目の奥が締め付けられるように、いろいろです。

Aさんの場合には、側頭部のズキズキする張ったような痛みと目の奥の痛み両方ありました。緊張した環境、目を酷使する作業にありがちです。緊張を緩和して目の経絡を改善する漢方薬で改善し2ヶ月経ったときには眉間のシワはなくなり明るい表情になりました。

それとは別にBさんは天気が悪くなると頭全体が重く痛くなるそうでした。Aさんの場合とは異なります。

「頭痛」だけでは偏頭痛の漢方薬は選べませんね。

12月22日は冬至です

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冬至は一年で一番夜が長い日、陰がマックスになる日です。

 日本では温かいゆず湯に入る習慣がありますが、中国東北部では水餃子を食べます。

中国東北部は非常に寒く その為人々は耳がしもやけになり大変困っていました。

傷寒論を編纂した張仲景は身体が温まる羊の肉に辛子やニラなどを入れた水餃子を作り

人々に2つずつ振る舞いました。食べた人々は身体が暖かくなり耳がしもやけにならないですんだそうです。この水餃子は祛寒嬌耳湯という名前の漢方薬ですが、今でも寒い冬至の日には水餃子を食べる習慣は続いています。

 羊には温める性質が有ります。日本でも北海道ではジンギスカンとして食べますね。

暑い沖縄は豚肉を食べます。豚肉には温める力はありません。張仲景は冷え症の婦人に当帰羊肉湯を処方していました。

 私は赤ちゃんの欲しい人に羊のプラセンタを勧めていますが、それは妊娠しづらい

方の多くは冷えがあるからです。

 画像は冬至の水餃子を作る食材を売っているスーパーです。

 

 

 

Q49 インフルエンザをなんとかしたい

インフルエンザが猛威を奮って来ました。ワクチンも不足がちなようですね。

ワクチンも有用な予防方法ですが、他にも洋の西東を問わず昔から病気の予防方法というのはありました。

中国医学で言う「未病を治す」という考えも予防を強調した考えです《内経》

未病先防は一般的には「養生」とか「摂生」と言われていますね。養生方法というのは

大きく分けると2つあります。

1)正気培養・体質増強

 正気というのは抵抗力、免疫力と訳せばいいでしょうか。《素問・刺法論》には

「正気が内にあれば邪はおかすべからず」という記載があります。身体が健康で抵抗力があれば外からの邪(病気にする様々な因子、温度、湿度、細菌、ウィルス、ほこり

化学物質・・・)は身体に入れないという意味です。

 では、身体をこのようなベストな状態にするにはどうしたらよいでしょうか?

注意すべきポイントは。精神・肉体・生活です。

《素問・上古天真論》では心はのびやかに楽しく安定させ貪らない心になるようにという助言が有ります。このような状態で身体を流れる気をスムーズに運行させることが

でき身体の機能は正常に保たれます。現代はストレスによる病気が多いのですが今の人達にとっても有益な助言です。

 気の流れといえば肉体を鍛えることも大切です。華佗は「五禽戯」という(虎・鳥・猿・熊・鹿の動作)を真似することで気や血液の流れを促進する運動を提案しています。「流れる水は腐らず」の道理です。今のジムで筋肉を鍛える運動とは違います。

太極拳のようなゆったりとした動きです。

 生活では一定の規則性が必要です。「飲食有節、起居有節、不妄作労、故によく

形(肉体)と神(精神)惧なり」です。飲食有節、起居有節は今のメタボ指導でも

言われることですね。

2)病邪を消滅して邪気の侵害を防止する。

 古代では蒼朮(オケラ)や雄黄(砒素)を燻蒸して消毒滅菌する方法がありました。古代は病原菌を運ぶ害虫が多かったのでこうした燻蒸する方法が有効だったのでしょう。30年前北京に留学していた時インフルエンザの季節になると看護師が病棟で黒酢の水溶液を噴霧していたのを思い出します。端午の節句になると雄黄酒を飲む習慣がありました。白蛇伝では白娘が許仙に端午節に雄黄酒を飲まされヘビの姿に戻ってしまいます。毒虫を媒介とする感染病は当時かなり深刻だったのではないでしょうか?

 現在では伝染病が流行るとよく「板藍根」が使われています。中国ではサーズや肝炎が流行ると皆さん板藍根を買い求め売り切れをおこすほどです。

 板藍根は中薬学では清熱解毒薬に分類され特に喉の炎症や腫れに効果があります。炎症をとる作用があるのですから「寒」という冷やす性質を持ちます。喉の痛みが強い場合は連翹と組み合わせます、連翹は金銀花と組み合わせると発熱が辛い初期の風邪に有効です。初期の風邪で熱が辛い、喉が痛いときには銀翹散(ギンギョウサン)と板藍根

を併用するといいですね。この組み合わせは初期の熱が辛い普通風邪のほかインフルエンザにも使えます。熱が炎症があれば冷やすと良いというのはわかりますが、ウィルスになぜ効くのでしょうか?これは中薬学の本にはあまり書かれていませんが、中薬大学で教授が講義してくれました。これは現代医学的な実験で板藍根には抗ウイルス作用があることが確認されているということです。ウィルスのような感染力が非常に強い病因子はすぐに身体の中に入り込みますので予防として使うことができるのですね。

 ただ中国では医薬品に分類される「板藍根」は日本では「食品」扱いになっています。お茶や飴として服用される場合、炎症のある局所への接触が長くなり有効なのですが、量は守るべきです。予防なら1日2回くらいが適当ではないでしょうか?

 うがい・手洗いの啓発ポスターをよく見ますが、これは衛生に注意する点から言って基本です。また不用意に病気が流行っている地域には行かないという病邪を避けることも意識しましょう。

 画像は中国の薬店です。板藍根が陳列されています。

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Q48 線維筋痛症をなんとかしたい!

 レディガガさんが線維筋痛症であることを発表しましたが、この病気は全身に疼痛がありそのため睡眠障害、慢性疲労、抑うつ状態になってしまう大変苦しい病気です。

現代医学的には原因がよくわかっていません。日本では200万人以上の患者さんがおり

男性より女性の方は多く50代にピークがみられます。

 中医学的には筋のこわばり、痛みは血の不足と考えます。血が筋を営養するという理論があります。単に痛みは血行の不良というわけではなく血の不足が奥にあるのです。

黄帝内経素問という中国最古の医学書には[肝受血而能視、足受血而能歩。掌受血而能握、指受血而能摂]という記載があります。肝臓に血液が十分なればよく見える。足に十分に血液があればよく歩ける。手に血液が十分なればよく握れる。指に十分に血液があればよくつかめる。ということです。要は運動器官を支える筋に血液は必要ということです。

 養生としてはよく安静して血液を増やすことが大切なのでレディガガさんが活動を休養されるのは懸命です。

うちにも線維筋痛の患者さんがいらっしゃいますが、寒さが苦手で冷気に当たると痛みが誘発されるそうです。現在は血を増やし身体を温める漢方薬を中心に飲んでもらい症状は安定しています。

Q47 頚椎後縦靭帯骨化症をなんとかしたい!

 

 単なる「肩こり」ではなく最近は頚椎骨軟骨症、頚椎後縦靭帯骨化症と診断されている人が多くなりました。この病気は肩、首周りの筋肉が極度に緊張して凝るばかりか、神経が圧迫されて上肢の外側から親指・人差し指までのしびれや痛み、指先(中指・小指・薬指)のしびれ、痛み、握力低下、指の動きが不自由になる難病です。

 現代医学の治療では消炎剤、鎮痛剤、筋弛緩剤などの薬物療法、牽引、温熱、低周波などの理学療法やコルセットで首を固定させる装具療法、重症の場合には手術となります。

 結局のところ対処療法をしながら経過観察ということになります。

 中医学でも根治は難しいのですが、進行をできるだけ遅らせ、症状を緩和させることを目標にしていきます。まず筋や靭帯、骨を強化し、症状の誘発因子である冷えや湿度などを取り除く治療をします。現代医学的な治療に満足した効果が実感されていない方におすすめしています。