[理気薬(続)]
問153 痰濁痺阻胸陽によって起こる胸痺証の治療に選ぶべき薬はどれか?
A 三七
B 川芎
C 丹参
D 薤白
E 鬱金
[解答]D
まさか丹参選ばないよね? 阻害の原因は痰濁。
薤白の効能は通陽散結・行気導滞。寒痰湿濁に胸が阻害され、陽気が通れなくなったための胸悶に使う。よく瓜楼と配合(瓜楼薤白白酒湯)⇒問152・154
問154 行気止痛だけではなく温腎散寒の効能も有する薬はどれか?
A 木香
B 青皮
C 烏薬
D 香附子
E 薤白
[解答]C
腎に帰経があるのは烏薬と沈香。どちらも温腎できるが散寒は烏薬。納気は沈香。
烏薬は天台宗発祥の山、天台山で取れたので天台烏薬と昔は言った。今は山は自然保護区なので採取不可。