［安神薬２］
問２２５ 聡耳明目、納気平喘の効能を有する薬はどれか？
A 代赭石
B 竜骨
C 牡蠣
D 磁石
E 石決明
［解答］D
肝腎陰虚による耳鳴、耳聾や目昏に用いる。弱いが滋陰肝腎作用有り。
腎虚作喘証に用いる。臨床では作用が明確ではない。
問２２６ 定驚安神だけではなく活血散瘀、利尿通淋の効能を有する薬はどれか？
Ａ 琥珀
Ｂ 朱砂
Ｃ 磁石
Ｄ 竜骨
Ｅ 代赭石
［解答］Ａ
近年では狭心症の治療に用いられている。狭心症では胸痺、胸悶、胸痛のほかに心煩不安もあるので、定驚安神と活血散瘀の共同作用ができる。利尿作用ははっきりしない。⇒問２２７
非水溶性なので研末にして冲服⇒問２２８ Ｅ以上どれも当てはまらない
問２２９ 遠志の適応症ではないのはどれか？
Ａ 心神不安 驚悸 失眠
Ｂ 痰阻心竅 神志恍惚
Ｃ 咳嗽痰多 痰を吐き出しにくい
Ｄ 癰疽腫毒
Ｅ 肝陽上亢 眩暈耳鳴
［解答］Ｅ
遠志は養心安神、去痰開竅、消癰疽。
消化管粘膜を刺激するので消化器潰瘍、胃炎のある者には注意。⇒問２３０
問２３０ 潤腸通便の効能を有する薬はどれか？
Ａ 酸棗仁
Ｂ 柏子仁
Ｃ 遠志
Ｄ 磁石
Ｅ 琥珀
［解答］Ｂ
心神不安で腸燥便のある者に用いる。脂肪油５０～６０％。
問２３１ 解鬱安神だけではなく活血消腫の効能を有する薬はどれか？
Ａ 酸棗仁
Ｂ 合歓皮
Ｃ 柏子仁
Ｄ 遠志
Ｅ 香附子
［解答］Ｂ
合歓皮＝マメ科ネムノキの皮。【憤りや怒り、憂慮による】よいう原因が明記してある安神薬。
《養生論》に「合歓蠲（けん）忿（ふん）」とある。蠲：取り除く、忿：いかる
