補陰薬
補陰薬は①滋陰、②潤燥 ③清熱 の作用がある。これと薬物の帰経を結びつけて考える。
問277 北沙参と麦門冬が共通の効能はどれか?
北沙参 帰経 肺、胃 麦門冬 帰経 肺、心、胃
故に 養肺胃の陰 が正解
問278 下記の薬のなかで補気生津の効能を持たないものはどれか?
[解答]B北沙参
西洋参、党参、人参は補気薬で生津の効能も持つ。
北、南沙参は効能は同じ、清肺養陰、益胃生津であるが、南には他に補気去痰作用もある。
問279 麦門冬の効能に属さないものはどれか?
[解答]滋腎陰 (腎には帰経を持たない)
麦門冬は心にも帰経があり清心除煩の効能がある。天門冬にはこの作用はない。天門冬は腎に帰経を
もち滋腎陰、清虚熱作用有り。
問280 益気、養陰の効能のないのはどれか?
[解答]A
⇒問278
問281 潤養肺胃、清心の効能を有する薬はどれか?
[解答]C 麦門冬 ⇒問279
問282 肝腎陰虚、目暗昏花を治療する常用薬はどれか?
[解答]D 枸杞子
問283 養陰の効能が有りしかも滋膩斂邪することなく陰虚外感の治療に常用される薬はどれか?
[解答]C 玉竹 陰虚感冒の代表方剤は加減葳蕤湯(かげんいずいとう)。葳蕤とは玉竹のこと。
問284 清肺降火、滋陰潤燥の効能を有する薬はどれか?
A 天門冬(肺・胃)
B 枸杞子(肝・腎・肺)⇒潤肺(清肺でない)
C 玉竹(肺・胃)⇒潤肺
D 黄精(脾・肺・腎)⇒潤肺
E 石斛(胃・腎)⇒肺に帰経ない
[解答]A
問285 鼈甲と亀甲のどちらにも有する効能はどれか?
[解答]B 滋陰潜陽、退虚熱
亀甲 ①滋陰潜陽 ②益腎健骨 ③養血補心
鼈甲 ①滋陰潜陽 ②軟堅散結 ⇒問286
滋陰作用は亀甲、退熱作用は鼈甲のほうが強い。
問287 潤肺止咳、清心安神の効能を有する薬はどれか?
[解答]E
百合は肺、心に帰経を持つ。百合固金湯、百合知母湯、百合地黄湯を参照
問288 潤肺滋陰、補脾益気の効能を有する薬はどれか?
[解答]B 黄精
脾胃虚弱にも用いる。黄精は旺盛
問289 墨旱蓮の効能はどれか?
[解答]A
涼血止血=陰虚血熱による出血に用いる。+滋陰益腎 二至丸
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