[安神薬]
問220 心火亢盛による心神不安、驚悸失眠を治療する要薬はどれか?
A 朱砂
B 磁石
C 竜骨
D 牡蛎
E 琥珀
[解答]A
朱砂(硫化水銀)清心熱作用=心火亢盛。薬味が甘味なのは《神農本草経》での記載。当時の道教では補薬として扱われていた。効能とは関係なし。加熱すると水銀が析出してしまう。
問221 鎮驚安神、平肝潜陽、収斂固渋の効能がある薬はどれか?
A 代赭石
B 竜骨
C 朱砂
D 磁石
E 石決明
[解答]B
鉱物の場合「潜陽」と表現する。渋味=竜骨の収斂作用は(気虚による自汗、盗汗の斂汗・腎気不固による遺精、頻尿・・・)
問222 養心安神、斂汗の効能を有する薬はどれか?
A 酸棗仁
B 柏子仁
C 遠志
D 合歓皮
E 磁石
[解答]A
酸棗仁=酸味(斂汗) 養心安神は補虚するので甘味。
問223 心肝の陰血虧虚による心神不安、失眠多夢、驚悸怔忡の治療にまず選ぶべきはどれか?
A 朱砂
B 合歓皮
C 酸棗仁
D 遠志
E 磁石
[解答]C
心肝の陰血虧虚に用いるが補血作用は弱いので心神不安の症状がなければ補血薬としては用いない。
問224 心悸、失眠、多汗を治療するのに選ぶべき薬はどれか?
A 遠志
B 酸棗仁
C 柏子仁
D 琥珀
E 磁石
[解答]B
酸棗仁はクロウメモドキ科サネブトナツメの種子であり、薬味は実際の味ではなく作用としての味である。収斂⇒汗