漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

霊が見える、声が聞こえる(こころと漢方)

8月は日本ではお盆、台湾では鬼月です

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おばけは中国語では鬼です

日本の盂蘭盆会(お盆)の先祖供養と台湾の鬼月の違い

台湾の鬼月(旧暦の7月)
地獄の釜が開き、霊たちは1ヶ月間 この世で自由を謳歌します。ご先祖の霊も出てきますがその他大勢たくさんの霊が出てくるのです。
霊に鬼と言うと気を悪くしますので台湾では「好兄弟(ハオ・ションディ)」と呼んでいます。好兄弟に食べてもらうためにお供え物をしますが、家の中に入られるのはチョット・・・、というわけで外にお供えをします。

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ただこの時期は日本でも台湾でも怪談や怖い話が多くなりますね。

霊の存在を否定するつもりはありませんが、中医学の立場から考察するとよく見る人に「心血不足」証があります。もちろん全てではありません。

心は精神であり心を安定させる栄養物質が血液です。心血不足になると「心神不寧」の状態になります。不安感や夢が多く眠れない、急に動悸がするなどが出てきます。次の段階では「心神失常」状態がでてきます。幻覚や幻聴がでます。血液がかなり足りないんですね。

望診すると顔色は真っ白、髪の毛はバサバサ、痩せていて見るからに寒々しい感じがします。またビクビクしている印象を持ちます。

出産後とかもともと血液が少なくなるような食生活、睡眠不足、ストレスなどが原因として考えれます。

僕も何人か診たことあります。漢方の補血薬には精神を安定させる作用のあるものも多いので、それらを使って治していきます。

こうした患者さんは疑心暗鬼になっていることも多いので誤解を解くための心理療法も必要になります。

これで良くならなかったら、ご祈祷をしていただけるお寺を紹介しています。

ナツメは補血して精神安定作用もありです。張仲景もよく処方していました。

施餓鬼供養はするといいです。猫のニャジラ君も供養しました。 blogs.yahoo.co.jp www.kameido-kanpo.com www.kameido-kanpo.com にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
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