形神合一論
中医心理学の基本に「 形神合一論」があります。
形(身体)と神(精神)はお互いが関係しあっていて分けることはできないということです。人は身体だけ、精神だけ、ということはありえなく、この2つが一緒になって生命活動は維持できます。
明代に薛已という有名な医師がいました。彼の友人の銭さんは結婚して長いことたち夫婦とも30になりましたが子供に恵まれません。夫人は身体が弱く生理不順で不正出血があり歩くこともできませんでした。また情緒も不安定のため夫婦は別居状態でした。銭さんは薛先生に夫人の身体のことと、第二夫人をもらうべきかと相談します。
薛先生は夫人を診察すると、不安感を取り除く帰脾湯と身体の気の流れを整える逍遥散を4日分処方しました。
4日間薬を飲むと精神が安定し気分が良くなりました。やがて生理不順が治り、妊娠することができました。
不妊症の患者さんは妊娠ばかりに気が言ってしまい、鹿茸や亀板など不妊症に使う薬を欲しがりますが、まず精神の不安を直しそれから身体を考えるほうが却って効果が出るのです。
形神合一。精神が不安定では身体も安定しません。
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