カゼの季節
暑い夏はいつの間にか過ぎ去り、急に寒くなってきました。寒暖差も大きく体調を崩してカゼを引いてしまう人も多くなりました。
カゼはウィルスや細菌が感染し発熱や悪寒、頭痛、鼻水などの症状が出てくる上気道感染です。上気道から下気道、肺と感染部位が広がっていくと高熱が出たり咳がでてきたり重症化していきます。
年末に向かいいろいろと忙しくなるなかでのカゼの症状は辛いです。
まず、罹らないように予防が大切です。未病を防ぐ。
『素問』では「正気が内にあれば、邪はおかすべからず」と書いてあります。
正気とは体力、抵抗力ですね。体力が充実していれば邪は体に侵入できないということですね。
体力を充実させるにはどうしたらいいでしょうか?
最近は、ジムに通って筋肉を鍛える人が多くなりましたが
中国、後漢代の名医、華陀は「流水は腐らず、戸枢はむしばまれず」の考えから、虎、鹿、熊、猿、鳥の動作を真似て気血の流れを促進する「五禽戯」を創りました。
この他にも太極拳、八段錦、気功などがあります。
精神的な安定も大切です。
『素問』では「恬淡虚無(てんたんきょむ)、真気事に従い、精神内に守らば、病いずくんぞ従い来らん」と言いますが、心情はのびやかに精神は楽しく、思想上の安定清浄を心がけむさぼらない心と務める必要があるということです。
結局 体も精神も気血がスムーズに流れば、陰陽は調和して正気は充実するということです。
生活習慣への注意も必要です。
人々の生活居住には規則性が必要です。『素問』では「飲食有節、起居有常、不妄作労、故によく形と神惧なり」と書いてあります。形とは体、神とは心のことです。
飲食は五味(苦味 辛味 甘味 酸味 鹹味)を調和し、適当なときに適当な量を。
決して偏食したり食べすぎや過度の小食をしない。
日常生活において規則正しく、四季の気候の変化に応じて仕事と休息の時間を調節する。
働きすぎや怠け過ぎもよくない。
このようにしてはじめて精神の充実、体の健康が保たれる。
という意味です。
以上の3点を注意しましょう。
次は「衛生」についてです。
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