カゼの予防
ナイチンゲールはスクタリの陸軍病院で病室の清潔、患者の衛生確保、適切な食事に注意し、42.7%あった死亡率を22%にまで下げることに成功しました。
彼女は入院患者が入院の原因となった病気よりも、入院の間に感染した病気で死亡していることに気づいたのです。
この元になったのはヒポクラテスの「瘴気論」です。瘴気とはミアズマともいい、病人や土地から放出され空気中に存在する有害な物質のことです。
ナイチンゲールは「瘴気論」の考え方から衛生を重視したのですね。
中国医学でも、飲食や環境の汚染を防止することに注意しています。
『千金要方』では「もとより霍乱の病になるのは多くは飲食おいて起こる。鬼神に関わるに非ず」と記載があります。
カゼの予防でも部屋の掃除など衛生に気をつけるべきです。