漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

予め言っときます。22日は冬至です。

冬至は陰陽の陰がマックスになる日です

自然界では陰陽がダイナミックに変化しています。

春から夏は陽が大きくなり始め暖かさから暑さへと変わります。

秋から冬は陰が大きくなり始め涼しさから寒さヘと変わります。

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陰陽の変化を表しています

冬至が陰のマックスで自然界ではだんだんと小さな陽が大きくなり始めていくのです。

漢の時代、医聖といわれた張仲景(傷寒論を編纂)は、人々が寒い冬に耳がシモヤケになって苦しんでいるのを見て

冬至の日に「水餃子」を振る舞ったのです。(一人2個という記録があります)

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医聖 張仲景

餃子の餡は羊の肉です。羊は温性で体を暖める作用があります。北海道でもジンギスカンは羊ですね。

豚は暖める力はありません。だから沖縄のチャンプルは豚です。

体を温め散寒の作用がある辛子などを入れて麺の皮で包んで耳の形にしました。「去寒嬌耳湯」です。

これを食べると体がポカポカして血液が流れ始め両耳まで暖かくなりました。

この話は広く伝わり、張仲景を記念して中国の東北部では冬至に餃子を食べるようになりました。

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なかなか羊肉の水餃子は日本では食べれませんが、亀戸ならここがあります。


張仲景の処方に「当帰羊肉湯」というのもあります。血液不足で冷え性の女性に使うのですが羊肉餃子食べながら婦宝当帰膠飲めば似たようなものになります。
冬至吃饺子竟是为了纪念张仲景
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