漢方薬の取説
よく健康雑誌の切り抜き持ってきて、ここの箇所が私に合っているって赤線引いてくるおばさんがいるのですが
自分で合っているっていうのなら飲んでみたらと思います。
こういう人は聞く耳持たないですから、アドバイスしても無駄ですね。
みんなはどうやって漢方薬を選んでいるのか、気になりました。
例えば 女性が好きな「桂枝茯苓丸」
クラシエの効能・効果の説明
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび
掴みどころがなくてよくわかりません。
月経不順にも湿疹にも効いちゃうんですね。
桂枝茯苓丸は傷寒論の中の処方で
僕たちは方剤学の講義で
効能は 活血化瘀 緩消癥塊 血液の滞りを取り 癥塊(しこり)を緩やかに消し去る
主に治すのは 瘀血留結胞宮 (子宮に血液が滞っている状態)
と習います。
訳すと子宮に血液の塊、しこりが形成されていて=筋腫や内膜症があり、
ここがポイントです。「比較的体力があり」なんてなんの情報にもなりません。筋腫があり生理で出血量が多く
貧血で体力ない人にも「瘀血留結胞宮」であれば、補血薬を加えて使えます。
「瘀血留結胞宮」でいろいろな症状に使えます。
効能効果はほんとうに紛らわしくてポイントがわからなくなります。漢方やっている薬剤師は効能効果なんか見ません。
漢方が専門でない薬剤師も、どれを使うかはわからなく困っています。
ということで来年は薬剤師会から地区研修会講演の依頼がきました。漢方薬の選び方について話ししてきます。
また、江東中医薬学院のほうでも4月から漢方処方の教室を開講します。
中医学は「四文字」のなかに情報が詰まっています。
料理もそうですね。
青椒肉丝はピーマンと牛肉を「丝」細切りにした料理。
麻婆豆腐は四川のアバタの婆さんが作った豆腐料理。
宮爆鶏丁は四角く切った鶏肉を強火で炒めた料理。
中国文化は四文字が好きなんですね。
ところで
金翅鳥院様から「佛説療痔病経」を頂きました。
この痔とは腫瘍のことで癌も該当するそうです。
頂いてから不思議と癌の患者様が増えました。
癌の患者様のために「佛説療痔病経」を観音様にお唱えし患者様の回復をお祈りすることにしました。