悪夢と心臓
漢方相談薬局にはいろいろな患者さんが来ます。
よく悪夢を見る患者さん。
子供の頃、寝ているときに耳にムカデが入ったときの恐怖感が今でもあり
夢で、カーテンや掛けてあるタオルの間からムカデがたくさん出てきたりして恐ろしくなります。
寝ているときにムカデが耳に入り込む事例は海外ではよくあります。
昼間はなんともありませんが、夕方は一人になると寂しくなって動悸がします。
七情理論では「驚き」は心の気を乱します。幼い時の驚きや恐怖が心にダメージを与えたのですね。
安神薬の天王補心丹を使いました。
2週間後、不安感や動悸は改善しましたが人間ドッグで不整脈を指摘されました。
心臓は血液ポンプとしての作用、こころの安定作用の2つがあります。
こころが不安定になれば血液ポンプ作用は乱れますし、血液ポンプ作用が乱れれば心は不安定になります。
悪夢というのは体の臓腑が病んでいるというシグナルでもあるんです。
この患者さんにはポンプ作用を戻す冠元顆粒も追加しました。
これで悪夢も見なくなればいいと思います。