人間は陰陽のバランスの上に生命活動が保たれていますが、不規則な生活リズム、偏食、慢性疲労、加齢などで陰陽バランスが崩れ修復ができない状態になっているのが病気です。
カゼで寒気があるのは陰気が過剰になっている状態、冷え性なのは陽気が不足している状態、血圧が高いのは陽気が亢進している状態です。
中医学では陰陽のアンバランスを整えることで治していくのですが、性生活の不摂生や加齢で陰と陽がともに不足してしまっている病態がありこれを「陰陽両虚」と言います。この場合には陰と陽の両方を補わなくてはなりません。
陰陽は生命エネルギー「精」から生まれるので、精を補充する作用が強い動物性生薬を使い陰陽を増やす方法があります。動物性生薬も陰陽に分かれるのですが、亀は陰気が強く、鹿は陽気が強い動物に分類できます。
<>亀鹿仙では亀の作用を上げるためにすっぽんも配合しています。すっぽんには軟堅という固まりを溶かす作用があるので前立腺肥大という固まりがある場合にも効果があります。しかし胎児も固まりと考えてしまうので妊婦には向きません。亀もすっぽんも甲羅を使い肉は使いません。
鹿は角を使いますが、推古天皇の時代から鹿の角は薬用として使われていました。鹿の角は生長が早く、身体を温める作用があるので冷え性の不妊症に使われます。逆にのぼせ気味の人には使えません。
また栄養学の観点からみれば亀も鹿も骨を使うのでコラーゲンが多く老人の骨を丈夫にする作用も考えられます。よく腰の曲がったお年寄りを見かけますがこのような人にも使えます。
腎の精を補い、陰陽のバランスを整え、コラーゲンもとれるので老化による肌の衰え、精力の衰え、頻尿、腰痛、骨によい効果があります。
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