麒麟丸
麒麟は中国の伝説上の動物で、聖人が出て国が治まると麒麟が現れるという言い伝えがあり、
幼い頃から天才的な才知・技芸を発揮し、将来が有望とされる少年を「麒麟児」言うようになりました。
麒麟丸はそういう赤ちゃんが生まれるようにという願いを込めて名前がついた不妊症の漢方薬です。
丸剤ですが日本では市販されていません。しかしその生薬からどのような意図で処方されているのかはわかります。
動物が妊娠するには男性、女性ともに「精」という生命パワーが必要です。これが少ないと妊娠できません。
精は精子、卵子を作り、受精させ、着床させ、胎芽を成長させ・・・に必要なのです。
胎児にも精があり、精は内蔵や骨格を作ります。また脳にも栄養を与えていきます。
麒麟丸には精を増やす生薬が多く処方されているので、妊娠しやすくなり、生まれた子供は体格の良い聡明になる、つまり麒麟児になる。
というふうになっています。
[処方されている生薬]
制何首烏、墨桿蓮、菟絲子、鎖陽、党参、鬱金、枸杞子、覆盆子、山薬、丹参、黄耆、芍薬、青皮、桑椹
麒麟丸の処方の意図を参考にして僕は不妊症の方の漢方薬を組み合わせています。
今日は、金翅鳥院の羽田住職、薬局スタッフの鶴見君、私の三人で赤坂見附にある「豊川稲荷別院」に初詣でに行きました。
こちらには「子宝観音」がお祀りされていますので、毎年、お参りしています。
「子宝多し」!
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