下剤として有名な大黄ですが
他にも大変優れた作用がありますがあまり知られていません。
中医師は「大黄救命無功」(大黄で人の命を救っても誰も評価しない)と言いますが、うまく大黄を使って病人を救っても便が出たら
病気が治ったという感じで医者のおかげで病気が治ったとは評価してくれないという意味です。
釜底抽薪というのは兵法の19です。本来敵の食料庫を破壊する意味ですが、中医学では釜底の薪を抜いて熱を冷ますときに使う治療法です。
高熱で苦しんでいるときに大黄で便を出すことで(便秘でなくても)清熱させる意味です。この方法は暴れる「熱狂」の人にも使います。
大黄が入っている漢方で有名なのはたくさんありますが、防風通聖散は知っていますか?
なんかダイエットの漢方として日本では有名ですが、あれは本来カゼの薬です。(表実裏実)。
僕が日中友好病院で研修していた頃、インフルエンザの予防に先生はよく処方していました。
邪気を大便から出すためです。