漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

宴会と大正漢方胃腸薬の正しい使い方

12月 大正漢方胃腸薬のCMがTVでかかり始まります

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大正漢方胃腸薬の中は「安中散」+「芍薬甘草湯」です。

胃腸薬というと消化もできるのかな?と思います。

でも安中散や芍薬甘草湯は消化薬ではありません。

[安中散の処方構成](和剤局方)

桂皮(クスノキ科)=散寒止痛
小茴香(セリ科)=食欲増進
高良姜(ショウガ科)=止嘔(胃の専門薬)
縮砂(ショウガ科)=食欲増進
延胡索(ケシ科)=止痛作用
甘草(マメ科)=諸薬調和
牡蠣(カキ科)=制酸作用

全体として考えると

冷えて動かなくなった消化管を温めてまた動くようにして痛みを止める作用があるな、と考えられます。

胃のあたりが冷えていてお腹が張る痛みがあるのにはいいでしょうが、胃に灼熱痛がある人には使えません。

消化管自体を強くする効果はありませんので胃弱による食欲不振には使えません。

[芍薬甘草湯](傷寒論)

芍薬、甘草 各4グラム

他の漢方薬の甘草よりもグラム数が多いですね。

整形外科で痛みによく出ます。筋肉を弛緩させる作用がありますが、甘草の量が多いと副作用で浮腫や血圧が上がります。ので痛いときだけ頓用がいいです。

以上から

大正漢方胃腸薬は

冷たい物の飲み過ぎにより、消化管が冷えて動かないことによるお腹の張り、痛みがあるときに、頓服として服用したほうがよく、連用はあまり勧められません。それ自身が食べ物を消化する働きはありません。

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