漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

葛根湯+アセトアミノフェンは邪道だ。

葛根湯

葛根湯は張仲景が《傷寒論》のなかで記載した漢方薬ですね。だいたい後漢の時代あたり(200年)です。

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カゼの初期で悪寒を中心とした症状に用います。

その他

項背こわばること几几(しゅしゅ)「背中から首肩までが凝ってこわばる」

というのが葛根湯の特徴ですね。

中医学では「発熱、悪寒」のメカニズム(病機)は

邪気⇒肌(肌の温度が下がる)=悪寒

邪気と正気(抵抗力)の戦い=発熱

と考えているので、発汗させて邪気が取れれば、発熱悪寒は解消すると考えます。

葛根湯は温めることで、汗をかかせて邪気を取るので、解熱剤のアセトアミノフェンは逆に体温を下げてしまいます。

中医学的に言えば温性の葛根湯とは真逆の涼性の薬です。

温性と涼性が配合されるとお互いの薬性が消えてしまい、葛根湯の力が弱まります。

でも時々、一緒に配合されている総合感冒薬を見かけます。

僕は絶対飲みません。

www.kameido-kanpo.com

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