蒼朮はキク科ホソバオケラの根茎です。同じ朮でも白朮はキク科オオバナオケラの根茎。
同じキク科で効能は似るのですが微妙に異なります。
辟瘟香囊に入っているのは蒼朮で湿気を取り払う力が強いです。
江戸時代は梅雨時は呉服屋で服が湿気ないように蒼朮を焚いたそうです。
湿気はウイルスが繁殖しやすい環境を作ります。
そのため辟瘟香囊の処方に入っているのだと思います。
作っていると、この生薬もかなり強い香りを感じます。
大晦日に京都八坂神社で行われる「をけら祭り」で使われるオケラは白朮の方です。
元日1月1日午前5時から本殿前でカンナ屑に白朮を混ぜたものに点火して疫気邪気を祓いますが煙からは白朮の独特な芳香がします。