漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

新型コロナ、心の対策

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この調査は、新型コロナウイルスによる自粛の影響を調べるため、ことし5月20日から6月16日にかけて、秋田大学のすべての大学生と大学院生、あわせて5100人あまりを対象に行われ、53%から回答がありました。
このなかで、気分の落ち込みや寝つきなどについては、女性の11.5%、男性の10.3%で、中等症のレベル以上のうつの症状が見られたということです。
また、生活スタイルなどの回答を含め分析した結果、うつの症状のリスクは、喫煙している場合は2.85倍、週5回から7回飲酒する場合は2.45倍に高まるという結果が出たということです。
一方、高い頻度で運動していた場合は0.54倍、相談できる人がいる場合は0.24倍までリスクが低くなると分析しています。
秋田大学は、家族や友人とのつながりを維持し、適度に運動するとともに、喫煙や飲酒量が増えていないか、チェックするよう呼びかけています。

中医学の七情理論では感情の変化(喜・驚・憂・悲・思・怒・恐)が臓腑機能を失調して病気になるとされています。

これらの感情による刺激が、持続的(会社の上司に毎日怒られる、いつも姑に嫌味を言われる、気が合わない同僚がいる)あるいは突然の大きな刺激(配偶者との突然の死別、宝くじで7億円当たった)

の場合に臓腑機能が失調して病気になります。

以上は、中医基礎理論の教科書に書かれている内容ですが、発病する条件としてもう一つあります。、人体を取り囲む「社会要因(社会情勢)」、「疾病要因(持病)」、「修養」「年齢」などです。

今回の報告では運動習慣のある人、相談できる相手がいる人ではうつ症状のでるリスクが低かったですね。

今は部屋でトレーニングしている人も多くなってきました。僕も毎日ダンベル体操をしています。また電話で友人と話すのもいいと思います。

寝付きについては、ぐっすり眠らないと脳が疲れてしまいまい、思考がマイナスになりがちです。11時には寝るようにしましょう。