知り合いから「人間ドックで胃の再検査」というメールが来たとき、嫌な気がしました。それから1週間後 他の知り合いから「胃がんだったらしいよ」と聞きました。
しばらくしてから「明日入院して手術です」と再びメールが来ました。もともとお酒が好きで煙草もかなり吸います。本人もこれではよくないと考えていたのでしょう、
通販で健康食品をごっそり購入して飲んでいました。
専門としてアドバイスはしたかったのですが、こういうタイプは他人の言う事聞きません。自分のところの漢方薬売ろうとしているのだろうと思われるのも心外なので
なにも言いませんでした。
だから、病院に入院して就寝時間も食事も決まっているし煙草も酒もできない状態に
なり、彼にとってはよい環境になったと僕はホッとしました。
無事に手術も終わりましたが胃も無くなりましたので退院したときにはガリガリになりましたが、癌は無くなりあとは養生していけばいいでしょう。よかった。
と、思っていました。
ところが退院したとたん、また同じ生活。飲み屋で煙草の煙がモクモクする中で
冷や酒から焼酎まで。退院のお祝いだからと勧められるまま飲んでいたのでしょう。
しかし楽しい時間は続きません。胃がないのですからすぐに気分が悪くなり12時前
には帰宅していました。(彼のつぶやきから)
それからしばらくしてから「肺炎で亡くなった」と連絡がありました。
巷ではいろいろな癌の患者さんが○○で治った式の本が売られています。癌によい
いろいろな理論があるのでしょう。しかしどんな薬、手術、漢方を使ったとしても基本は生活の養生なのです。食事、生活のリズム これをないがしろにて癌はよくなりません。
最近、彼と仲の良かった知り合いに聞きました。「夜 フラフラしながら歩いているんでよほど注意しようかと思ったんだけど・・・言怒るんだよ」
癌の患者さんは頑固です。まずここから治していくべきか・・・