東京23区で2005年から14年までの間に63人もの妊産婦(妊娠から産後1年、まで)が自殺で亡くなっていることが分かりました。産後の自殺の原因では産後うつが一番多かったそうです。割合にすると出産10万あたり8.5人となり、出血などによる妊産婦死亡率の約2倍にあたるそうです (以上yomiDr2016年4月27日より引用)
中医学では出産後100日間は血脈(血管)が空になる、つまり血液が不足すると考え産後の養生を大事にします。最近の日本ではこの点に注意がされていませんね。
血液は精神を安定させる物質ですので、不足すると精神不安定な状態になります。
気分の落ち込み、不眠、動悸からパニック障害まで起こす危険性があります。
うちの薬局でもそうした相談が多いのですが、記事にあるように自殺者が多くなっていることに驚きました。
血液を増やすには食べ物、睡眠時間、休息などが大事ですが、これだけでは精神不安定な状態は治りません。これらの養生をベースに血液を増やしていく帰脾湯や婦宝当帰膠を飲んでもらっています。
また産後の全身痛も血液不足が原因です。病院ではロキソニンを使いますが漢方なら独歩顆粒を使って血液を増やしながら痛みを止めます。