「夜中の3時になると目が醒めます」
ときどき患者さんに言われます。どうしてでしょうか?
これは陰陽睡夢論を知らないと理解ができないのですが
人間の身体を廻っている「衛気」は主に防衛力や身体を温める作用を持ちます。衛気は1日に50回身体を巡回するのですが起きている間は身体の表面を25回、寝ている間は内蔵を25回めぐります。
1時~3時は「子午流中」の理論では衛気が肝の経絡に入る時間帯です。この時間帯、肝臓に血液が不足していると夢が多くなり中途覚醒してしまうのです。
だから患者さんから決まって3時位に起きてしまうと聞いたら肝血の不足を考えるといいかもですね。