燥熱犯肺 肺失粛降
[本日のお悩み]
咳が止まらなくなり夜眠れません。
ここ2週間ばかり咳が止まりません。鼻も喉も乾燥していて喉が痛いです。
市販の咳止めを飲むとますます喉が乾きます。
夜になるとひどくなり眠ることができません。乾燥したような咳の音で、痰はこびりついているようで出ません。
唇も乾燥しています。便秘気味です。
[相談者]男 45歳 教員
[お答え]
秋から冬にかけての乾燥した空気が気道から肺臓に入ります。
そのため鼻や喉が乾燥しがちで、肺臓も乾いてしまいます。
肺は潤いが好きな臓器で、潤いがあれば艶のあるよい声がでます。また呼吸の気の流れも順調です。
ところが肺臓が乾くと呼吸の気の流れが失調して呼吸困難、咳になります。
当然、乾燥しているので痰は出ないか喉にこびりついた感じになり、コンコンとした空咳になります。
唇の乾燥、大便が固くて出にくくなるのも乾燥が原因です。
乾燥した空気により乾いた肺臓を潤すことで治していきます。
麦門冬湯(ばくもんとうどう)に銀翹散(ぎんぎょうさん)をプラスします。
[養生アドバイス]
加湿に注意してください。とくに夜。辛い食べ物は控えましょう。
秋梨膏を飲むのもいいですね。