明代、李時珍の「本草綱目」には酢は「殺魚肉菜及諸虫毒気」と記載があります。
殺とは軽減する、毒とは体に対する不良反応を意味します。
食べ物による下痢や嘔吐、皮膚のアレルギー反応を軽減するということです。
酢には「消食導滞」の効能もあり、消化管を刺激し消化を促進しますので
食べる前に酢をかければ消化も良くなり下痢も防げます。
宴会の前に酢を少し飲むのもいいし、冷麺とかラーメンに酢をかける人いますよね。
「唯米醋二三年方可入薬」と「本草綱目」にありますから米酢がいいです。
最古の酢を使った処方としては後漢の張仲景の「苦酒湯」があります。苦酒とは酢のことです。
咽喉の炎症に用いたのですが、酢、半夏、卵の白身から組成されています。
酢は利咽斂瘡、半夏は化痰利咽、卵の白身は滋陰清熱利咽の効能があります。
作り方は 玉子の殻の上1/5を取り、卵の黄身を取り去ります。
次に半夏(14個)と酢を入れて卵の底を炙ります。酢と白味が煮えてきたら半夏を取り出して服用します。
今日は学校給食で余ってしまった酢を使ってちらし寿司を作っていただきたい!
そして毎日の食卓でも消化促進や下痢の防止に使っていただきたい。
また希釈してトイレや流しの殺菌防臭に使っていただきたい!