以形養形
200年頃《神農本草経》収載の薬物は365種。
1578年《本草綱目》では1892種。
1999年《中華本草》では8980種。
古代はどのような方法で薬の効能を決めていったのでしょうか?
同じ形のものは同じ形のものを治すのではないか?
民間では胡桃(くるみ)はその形が脳に似ているので「健脳」の働きがあると考えられ中国では受験生がよく食べていました。
薬理学的には胡桃にはトリプトファンが含まれており、これは精神安定や安眠作用を持つセロトニンやメラトニンという神経伝達物質の合成に欠かせない必須アミノ酸です。
中薬学では、腎臓を暖める作用がありEDや早漏、頻尿に使う補腎陽薬です。形が男性の前立腺に似ていますね。
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一つの発想から薬として使われそれが経験的に臨床で評価され、現在では薬理学に証明された中薬もあるんです。