[利水滲湿薬2]
問123 水飲心悸の治療に選ぶべき薬はどれか?
A 猪苓
B 茯苓
C 沢瀉
D 木通
E 車前子
[解答]B
利水健脾の作用があり痰飲病による眩暈、心悸、咳嗽(脾虚停飲)に常用される。
痰飲病の要薬である。
問124 肝熱による目赤腫痛の治療に選ぶべき薬はどれか?
A 猪苓
B 車前子
C 茯苓
D 木通
E 滑石
[解答]B
薬性は寒で帰経は腎、肝、肺。なので清肝明目作用あり。細かい種子なので包煎。
問125 車前子の適応症ではないものはどれか?
A 熱淋尿赤=利水通淋
B 暑湿泄瀉=止瀉 (利湿⇒利小便実以大便)
C 目赤腫痛=清肝明目
D 熱痰咳嗽=清肺化痰
E 疥癬掻痒=ブッブー
[解答]E
問126 植物の幼苗を薬に用いる薬はどれか?
[解答]茵蔯蒿
幼苗と出題されたら茵蔯蒿しかない。李時珍が《本草綱目》のなかで記載。
今の中薬学の茵蔯蒿には幼苗の記載なし。地上部分という記載になっている。
問127 湿熱黄疸の治療にまず選ぶべき薬はどれか?
A 車前子
B 滑石
C 茵蔯蒿
D 木通
E 石葦
[解答]C
苦辛微寒、脾胃肝胆。苦味は通泄下降。清利脾胃肝胆湿熱作用があり小便で排出させる。黄疸治療の要薬。=茵蔯蒿湯
問128 木通、通草の両方が有する効能はどれか?
A 利水 回乳
B 利水 通乳
C 利水 通絡
D 利水 通経
E 利水 通陽
[解答]B
回乳=断乳
通乳=乳をだす。産後乳汁不多に用いるが、気血不足による乳汁不足ではない。
問129 砂淋、石淋の治療でまず選ぶべき薬はどれか?
A 薏苡仁
B 沢瀉
C 茵蔯蒿
D 茯苓
E 金銭草
[解答]E
金銭草には利尿通淋、排除結石作用がある。
問130 金銭草の適応証ではないのはどれか?
A 熱淋尿赤
B 湿熱黄疸
C 毒蛇咬傷
D 痰飲咳喘
E 肝胆結石
[解答]D
利湿退黄薬の金銭草には利湿退黄(湿熱黄疸)、利尿通淋(石淋、熱淋)の他に解毒消腫作用あり毒蛇咬傷に用いられる。