漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

非常事態宣言と中医学

非常事態宣言でわが街、亀戸も様変わりしました。

街のレストランや喫茶店では昼間は「テイクアウト」、居酒屋は「休業」ポスターが貼ってあります。

薬局の前は居酒屋や寿司屋が多いのですが夕方は早仕舞いやすでに休業なので通りは真っ暗です。

小さな商売では一日一日の売上が大切なのにそれが絶たれてしまうので経営者の不安は大きいですね。

三国時代、蜀の姜維将軍は戦いに敗れ、身体は切り刻まれてしまいます。その時彼の胆は一升枡大であったそうです。

ここから「胆斗のごとし」という成語が生まれます。物怖じしない落ち着いている様を言います。

中医学では胆汁を分泌して消化を促進する作用の他に、精神を安定させる働きがあると考えていました。

大胆、胆が太い、胆が座っているなど胆は消化よりも精神作用に対する働きの言葉のほうが多いですね。

昔の人は「胆は中正の官」と言っています。中正とは公明正大な裁判官、物事を決定する器官と例えています。

いろいろな不安定要素は胆の状態を悪くします。考えはまとまらなくなり不安からビクビクオドオドし心臓がドキドキし始めます。

胆汁は舌まで上がってきて口は苦くなり食欲も不振になります。ため息、ゲップが多くなります。

舌は苔が厚くなります。こんな感じです。汚い苔ですね、腑が詰まっています。

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この舌の状態の時には絶対、栄養ドリンク剤 を飲んではいけません。余計悪化します。

胆の状態をよくする温胆湯(うんたんとう)を使います。

好評の香包。ご注文は matsuedo@remus.dti.ne.jp

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