《黄帝内経》という中国最古の医学書(大体200年くらい?)には
極めてシンプルにまた的確に「正気内在、邪気不干」、正気が体にあれば邪気は侵入できない と記載してある。
この言葉は今でも中医予防法の基本であり
正気を体に充実させるために
生活のリズムを整える⇒家の中で長い間のネットゲームは問題
気血の流れをよくする運動⇒自粛で家で動かないのは問題
あまり悩まない⇒コロナで先が見えない
食事のバランス
よい睡眠⇒不安で寝れない
まったくうまくいきません。
薬物を利用した防疫も古代考えられていました。
①体の正気を上げる薬物の利用
②ある疾病に対して抗病能力のある薬物の利用
③人口免疫法(ワクチン接種)
です。
①の薬物としては黄耆、白朮、防風など。衛益顆粒があります。
②の薬物としては金銀花、連翹、板藍根など 今回 武漢肺炎の治療薬として中国で使われています
③6世紀には天然痘の予防として患者のかさぶたを鼻に吹き込み抗体を作る方法がありました。
最近は免疫をあげる商品が消費者省からあげられてしまっていますが
ビタミンCなんて僕が大学生だったころには「ポーリング博士のビタミンC理論」でカゼの季節にバカ売れしてました。
タンポポ茶は中薬学では中薬学では蒲公英(ほこんえい)といい、清熱解毒薬で中国では熱毒(ウイルス感染)による発熱に使ってきました。
今回問題になった「たんぽぽ茶」は中薬学の蒲公英とは全く同じではないのだと製造元のサイトには出ていましたが、元は蒲公英なので
コロナ予防に使えるという発想になってしまったのでしょう。
僕は理論的には治療には使えると思いますが、効果があるという確証はないのです。だから「コロナ予防に」というのは証拠がないのですから
言っては駄目だと思います。
ただ現代薬にしたって、エビデンスがとれて使っているわけではない状況で、確証がないから詐欺だというのは乱暴だと思います。
そうなると我々は、うがい手洗いマスク以外にやる手立ては無くなってしまう。みすみす中医学の防疫理論があるのに使わないのは
非常に残念な気がします。
今、漢方の方もいろいろと情報が混乱しています。アマゾンで「連花清温カプセル」が出ているそうですね。今中国で武漢肺炎軽症に使っている薬です。
もともとカゼやインフルエンザ初期に使われていた薬です。予防には使えません。連用で人体の免疫力は低下してしまいます。
漢方薬を利用したい場合には専門家の指導でお使いください。