双黄連口服液 は治療薬であり、予防で使うことはありません。
双黄連口服液は風熱感冒、発熱、咳嗽、咽頭痛に使います。つまりカゼ薬です。
カゼひいていないのにカゼ薬飲むだろうか?
ソープ行く前に抗生剤飲んだり、インフルエンザ予防でタミフル飲んだりする人はいますし、裏ワザでしょうか?
人間の身体の表面には「衛気」という気が巡回しています。防衛の衛です。
衛気は身体を温めたり、外から入ろうとする邪気から身体を防衛する働きのある気です。
衛気を高める効能のある薬物は黄耆(おうぎ)です。黄耆には益気固表という効能があります。表とは皮膚のことなので固表とは皮膚をガードするという意味になります。
カゼを引きやすい人の体質改善に朱丹渓先生(金元代)は「玉屏風散」という処方を作りました。この処方のメインは黄耆です。
北海道薬科大学ではこの「玉屏風散」(商品名 衛益顆粒)を使った花粉症の実験をしています。
正常なラットの鼻粘膜です。
花粉を鼻に塗ります。
このラットに「玉屏風散」(商品名 衛益顆粒)を与えます。
今現在 中医の専門家が現地に派遣されています。新冠病毒肺炎診療方案(第四版)で肺炎治療に効果があるとされているのは「藿香正気散」「防風通聖散」などですがあくまで治療薬であり、一般人が予防で飲むことは勧めていません。
コロナウィルスだけではなく花粉にしてもそうですが、衛気を強くする黄耆は予防として飲んでいて良いと思います。