漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

武漢肺炎の予防処方

中国では中医学に基づく予防処方が発表されています。

予防処方は治療の処方とは異なり誰でもが予防で利用できるものです。

中医病院で今回の肺炎予防のために発表された処方がありますが

羽田先生から中国の方から教えてもらったという処方を頂きましたので

解説したいと思います。

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これは山西省中医病院の処方ですね。

黄耆・白朮・防風は僕は前からブログで書いている玉屏風散の処方です。

だいたいどこの病院の予防処方にもこの3種類は入っています。

金銀花・連翹は清熱解毒薬で熱病によく使わてています。

金銀花はスイカズラの蕾で今回の予防方のなかでよく見られます。

連翹と一緒に配合されることが多いですね。

金銀花のような花類は外からの邪気を取り去る効能が強いです。

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芦根はアシの根茎です。金銀花・連翹の補助として配合します。 毎日煎じて朝晩に分けて服用ですが、食後40分に温めて服用。5日間が1クール。 老人、児童に限らずこの処方は使うことができる。 とあります。 中国では病気の予防で中医学を応用するという文化があります。 日本では漢方薬は治療ばかりで予防に使うという発想がありません。 日本にも漢方があるのに使わないのは残念です。 普段 中医養生やっている人が啓蒙していないのはなぜなんだろう。 www.kameido-kanpo.com www.kameido-kanpo.com 上の処方は玉屏風散+銀翹散や五涼華で日本では対応できますね。 僕は普段から玉屏風散の顆粒のむだけでもいいと思います。 にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ
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