漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

麻疹と升麻葛根湯

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宋代に銭乙(せんいつ)という小児科医がいました。

銭乙は幼い皇女の下痢を治して出世しました。彼は酒をがぶ飲みし酒の匂いをぷんぷんさせて診療に当たりました。

酒は邪気を発散させる効能があります。皇女の体に入ろうとした邪気は発疹になり身体から抜けて皇女の熱と下痢は治りました。

銭乙没後 弟子によってまとめられたのが小児薬証直訣です。小児に使用する処方が収められています。六味丸も彼の処方です。

このなかに収載されているのが升麻葛根湯 小児麻疹の処方です。