血熱証の病態を確認しよう。
温熱病 気分熱⇒営分熱⇒血分熱の過程での病態
1)気分証⇒営分証
熱がまだ残留している段階=清熱瀉火、養陰生津作用、清熱解毒作用必要(活血作用はまだ要らない)
2)血分証 清熱解毒作用、養陰生津作用必要
熱邪による瘀血=活血化瘀も必要。動血(出血)=止血作用必要
問69 牡丹皮と赤芍がどちらにも有する効能はどれか?
A 清熱涼血 除煩止渇
B 清熱涼血 疏散風熱
C 清熱涼血 活血散瘀
D 清熱涼血 滋陰解毒
E 清熱涼血 解毒透疹
[解答]C
牡丹皮、赤芍はともにボタン科。
牡丹皮、赤芍はとも活血散瘀がある。血分では血熱により瘀血が生じる。=味は辛。散瘀できる。営分証より血分証で用いられる。瘀血による疼痛に用いられる。癰腫瘡毒、内癰は瘀血があるので涼血+散瘀の総合作用で用いられる。
牡丹皮=温熱病後期(陰分伏熱発熱、夜熱早涼)、陰虚内熱、虚火にも用いられる。帰経が肝、腎(肝腎陰虚による虚熱)=問70、71、72
赤芍=止痛作用が強い。帰経が肝のみの記載。清肝熱作用を強調(止痛、清肝熱は牡丹皮もできる)