基礎的な理論を理解していない講師
製薬メーカー主催の漢方講習会
八味地黄丸の講義で肉桂、附子の量が少ないので六味丸とほぼ同じで滋陰薬に等しいと説明していた。
《金匱要略》の八味地黄丸は熟地 山薬 山茱萸=三補、茯苓 沢瀉 牡丹皮=三瀉(利水滲湿/瀉肝火)に温薬の肉桂 附子
が入っている。そして肉桂 附子は少量(滋陰薬の1/10)と決まっている。
その理由は基礎理論の「陰中に陽を求める」であり張景岳は「よく補陽する者は陰の中に陽を求めなければならない」と言っている。
滋陰剤の六味丸に少量の温薬(陽)を配合することにより、陰陽が転化して補陽剤になる。