[補陽薬]
この節では補腎陽薬が主になる。
問261 補腎陽、益精血、強筋骨の効能がある薬はどれか?
A 鹿茸
B 肉桂
C 附子
D 補骨脂
E 肉蓯蓉
[解答]A
動物性生薬には益精血作用有り。鹿茸は強筋骨もできるので
参茸補血丸は腰痛にも使える。
問262 杜仲と続断がともに有する効能はどれか?
A 補肝腎 安胎
B 去風湿 安胎
C 補肝腎 利水
D 利水 安胎
E 利水 去風湿
[解答]A
杜仲と続断は作用が類似して陽萎、腰痛、脚弱、遺精、崩漏、安胎によく相須で用いられる。
問263 腎虚腰痛の要薬はどれか?
A 山茱萸
B 杜仲
C 熟地
D 肉蓯蓉
E 肉桂
[解答]B
杜仲は益寿延年した人物の名前⇒補肝腎、強筋骨
問264 補腎壮陽、去風除湿の効能を有する薬はどれか?
A 淫羊霍
B 肉蓯蓉
C 菟絲子
D 補骨脂
E 沙苑子
[解答]A
壮陽というのは性機能を強くすること。
強筋骨と去風除湿の作用があるので骨粗鬆症にも用いられるようになった。
問265 補肝腎、強筋骨、安胎、止血、行血脈、続折傷の効能を有する薬はどれか?
A 鹿茸
B 杜仲
C 続断
D 桑寄生
E 菟絲子
[解答]C
続断=補肝腎、行血脈、続筋骨
杜仲と続断は作用が類似して陽萎、腰痛、脚弱、遺精、崩漏、安胎によく相須で用いられる。
問266 安胎の効能のないものはどれか?
A 桑寄生=肝腎虚損、衝妊不固による胎動不安
B 杜仲=肝腎虧虚による胎動不安
C 黄芩=清熱安胎作用あり。胎熱不安に。
D 補骨脂
E 白朮=脾気虚弱による胎動不安
[解答]D
問267 補腎固精、養肝明目の効能を有する薬はどれか?
A 淫羊霍
B 沙苑子
C 杜仲
D 続断
E 巴戟天
[解答]B
作用は菟絲子に類似するので同用する。しかし止瀉作用なし。