花粉症は
一般的に雨の日には花粉が飛ばないので楽になると言われています。
しかし、雨の日のほうが辛いという人も中にはいます。
鼻アレルギーの原因の一つは花粉なのですが、古代ではこうした目に見えない物質(花粉、細菌、ウィルス、ほこり、ガスなど)で体に病をもたらすものを外邪と呼びました。
外邪のうちの風邪(ふうじゃ)は風の性質を持ち、吹いたりやんだりする=鼻水やくしゃみが急に出だして止まる、上に吹き上げる=頭部の疾患ということで、花粉症の外邪はまず風邪。
鼻水は水様性でサラサラしている、寒気がある=寒邪。
まとめると、風寒邪が花粉症の誘発因子であり、それを取り去るのは「小青竜湯」になります。
ちなみに青竜は水の聖獣ですから、鼻水や痰を治すのですね。
雨の日には湿邪が出てきます、しかし小青竜湯は湿邪に対応ができません。
風・寒・湿どれにでも対応ができるのが独活寄生湯(どっかつきせいとう)です。
本来は寒さや湿気による関節痛の薬ですが、応用できます。
また小青竜湯には麻黄(まおう)が入っているので血圧が上がったり興奮して眠れなくなる副作用があります。
だから僕自身の花粉症には普段は玉屏風散。ひどい時には独活寄生湯を飲んでいます。